金つなぎ・非日常療法のすべて

自助努力・身の丈サイズの、がん(ほか難病・大病)患者会「がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会」の、”勝ち抜き実践記録”をすべて公開。後に続く病友の治癒と安寧のために…!

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♪私は多重がんの患者です。 発病したのは14年前…

がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会は、”身の丈サイズ・自助努力”の患者会である。 が、会創設当初から、理念やモットーが揃っていたわけではない。                     


5つの理念もモットーも、私自身が乳がん(1期C)と卵巣がん(3期)5か所転移)を病み、「余命半年の命」と覚悟を決めた平成5年ごろから僅かの期間に、生き延びるために信じて実践した内容をまとめたものである。


今を遡る14年前、平成4年の3月。 当時勤務していた新聞社で、「誕生日検診」のシステムが導入され、誕生日を期して1日休暇が保証されることになった。 結果的に私は、このドックで乳がん(1期C)を見つけてもらった。 厳密に言えば、きっかけをもらったのだ。


その日、超音波検査で左乳房の左上に約1㌢の固いしこりが認められ、 「う~ん、このしこり、なんか気になるなぁ。…一度専門の病院で見てもらってください」とドクターに言われ、会社の近くにあった大阪大学医学部付属病院の第二外科を受診したことが、早期発見につながったものである。


病友の生死を分ける大きな要因のひとつは、「きっかけ」である。 私の場合は、誕生日検診とその後のいち早い担当科受診であった。 ちなみに、乳がんは外科の”守備範囲”に属する病である。 女性特有の病ではなく男性にもみられ、その率は女性の約100分の1ということである。


阪大病院の場合、乳がん(乳腺腫瘍)は、第二外科が担当していた。 私の場合は、幸いに早期発見のがんとのことで、主治医からは「乳房温存術」を勧められたが、ためらわず乳房全摘術を選んだのだった。 「大丈夫? ボクの経験では女性は、ほとんどが、おっぱいに執着しますよ」とドクタ-は言い、すぐに、「先日も、70歳の女性が”乳房再建術”を頼んでこられたんですよ」と言葉を継がれた。


それでも、頑なに乳房全摘を選んだのは他でもない、 当時の私が、新聞記者の仕事を天職と言って憚らず、他にもグループの夕刊紙に経済人夫妻の隠れたエピソードを紹介するコラムを執筆。読者からのレスポンスも多く、それらの仕事に生き甲斐をも感じていたからであった。


がんを病んでからつくづく思い知ったのは、「捨てるべき時には、捨てる勇気を持とう!」ということだ。 欲張りの私は、当時 ”仕事も家庭も捨てられない!”と粋がっていた。 自分に対する不遜なほどの自信があった。 浅はかであったなぁ…と、いま、ほろ苦く思い返す。


「命が錘にかかっている」 のが ”がん秤”。 たとえ捨てられないほどに打ち込んでいる仕事であろうとも、どんなに手放せない大切なものであっても、生き延びるためには、捨てなければならない! なにより、”余命半年”のがんを、受け入れなくてはならない。 それしか、この窮地を逃れる方法はない! …そのことに気づいたとき、良寛和尚の言葉が 激しく私の心を打った。


天保2年(1831)に逝去された、良寛和尚の最期は激しい下痢に悩まされ、症状から直腸がん
が推察されるという。 同病の先人と思えばひとしお、心も動く。
和尚が、文政12年(1827)の大地震で被害に遭った知人に送った下記の一文が、それである。    


     「 しかし 災難に逢時節には 災難に逢がよく候 
       死ぬ時節には 死ぬがよく候 
       是はこれ災難をのがるる妙法にて候 かしこ     
                                良寛」


そうなのか!                                                   がんはある日突然、私たちの体に住み着き、人生設計を狂わせ、時にはあっという間に命までも奪い去る理不尽な病である。 これこそが、人生の災難でなくてなんであるか。 そしてこの災難は、逃れようとすればどこまでも追いかけてくる。 けれど、受け入れて立ち向かえば、案外弱虫の側面が見えてくる。                                                  そうなのだ!


災難(がんの発症、転移・再発)は災難として受け入れ、天命にまかせよう。 それが、私に用意された道なのだ。 この、抗がん闘病の道を信じて、一生懸命に歩いていこう。 …そのように、腹を括って生きてきた14年あまり。 気がついたら、不思議に私は生きている。 ”余命半年”の私が、生かされている。                                                        まことに、難有り、有難し!!!    ありがたい、なぁ。


一部、未分化型の ”顔つきの悪いがん” 以外は、案外御しやすい病ががんである、と私は確信している。 この確信は、10余年に及ぶ自らの闘病と金つなぎの会の病友の闘病から、厳密に言えば、闘病の実践からの確信である。


今日から毎日 あらゆる点で
いっそう 良くなる                                                                                                          ますます 良くなる                                                                ぐんぐん 良くなる                                                      かならず 良くなる                                                                  ぜったい 良くなる                                                   きっと 良くなる                                                                         良くなるしか ない                                                                                


        詩:エミール・クーエ


                           

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  1. 2006/07/01(土) 01:26:07|
  2. がん☆リアル・タイム
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

yukaさまへ

直メールをくださってもいいですよ!
  1. 2007/10/30(火) 21:17:01 |
  2. URL |
  3. さくら・さくら #-
  4. [ 編集]

お姉さま、いかがですか?

yukaさま、こんばんは!
あなたのカキコに気づかなくて、ごめんさい!

ちょうど、姉の重い介護に向き合って、その後見送ったりして自分の時間がほとんど無くて、このブログも開店休業状態で…。

もうひとつの『さくらブログ』だけは、毎日覗いてはらはらドキドキしてくださる病友の皆様に安心していただきたくて、辛うじて携帯メールでカキコしたりして、連載に至っていたのでした。

お姉さまは、その後いかがですか?

胃がんは、よほどタチの悪いケースでない限り、治り易いのですが、転移のようですし、でも、金つなぎの仲間にはよくあるケースで、しかも、ほとんどの病友が、果敢にお元気に闘病しておられます。

きっと良くなる、必ず良くなる!

まさか、2か月の間に急転直下…ということは無い!、と思っていますが、今のお姉さまの様子を教えてくださいませ。

なにか、良い情報をお届けできると思います。

あなたのコメントに気づくのが遅れて、ごめんなさいね!!!
  1. 2007/10/30(火) 21:11:35 |
  2. URL |
  3. さくら・さくら #-
  4. [ 編集]

一年半前、10歳上の姉が乳がんにかかり、乳房とリンパ線の切除、その後抗がん剤の点滴・内服とても辛い日々が続きました。乳がんの方が何とか落ち着いてきた頃、これまで抗がん剤の副作用だと思っていた胃の不調が、胃カメラ検査で胃がんの、ステージ5だということが昨日わかりました。3月にカメラを飲んだときは軽い胃潰瘍だと診断されたので、少し安心していたようです。最近あまりに食欲も落ち、嘔吐も体重減少もあるため、再度胃カメラ検査を受けた結果が胃がんの診断です。全摘、良くて3分の2の切除です。腎臓の肥大もあるので転移の方が心配です。どうしてこんな辛い目にばかり、あわなければならないの?と心配する私に姉は気丈に前向きに考えてと言います、尊敬します。(家族に心配を掛けまいと頑張ってるのでしょうが)多重がん・・・検索で初めて知りました。姉にはどのように接してゆけばいいのでしょうか?
  1. 2007/07/05(木) 23:19:35 |
  2. URL |
  3. yuka #0kufgj3.
  4. [ 編集]

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Author:さくら・さくら
☆乳がん、卵巣がんを相次いで病み、余命半年の病状から生還した多重がん患者

☆がんを明るく前向きに語る金つなぎの会 代表

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